人工知能社会の衝撃。10年後、ホワイトカラーの仕事はなくなる!?

人工知能社会の衝撃。10年後、ホワイトカラーの仕事はなくなる!?
先日は講演会に足を伸ばしてきました。タイトルは、「人工知能の未来」
講師は、人工知能の研究で第一線で活躍されている東京大学の松尾豊さん。
内容は、人工知能(AI)の歴史と将来、そして、人工知能社会で必要とされる人材とは。
 
人工知能社会というこれから確実に起こる変化を、個人個人がどう受け止めるべきか考えるために参加してきました。 

人工知能(AI)によって何が起きるのか?

AIって言葉は聞いたことはありますよね?
身近なものだと、エアコンに搭載されている「AI自動運転」機能、
これは原始的なAIらしいですが、最近だとiPhoneに搭載されているsiriといった具合に結構身近なものになってきてますよね。
 
あと、近未来の映画でもよく出てきますよね。
去年観た映画「トランセンデンス」で描かれたAIが支配する近未来に、これは嫌だなーと嫌悪感を覚えた記憶があります。

今日の講演会では、重要なキーワードとして「シンギュラリティ」という言葉がありました。
技術的特異点といって、人工知能(AI)が人智の総和を凌駕する!その時がやってくると言われているものです。

それが何と30年後2045年というではありませんか!(2045年問題と名前もついている!)それに加えて、我々オフィスワーカーにトドメを刺す言葉も出ました。
「AI(の潜在能力)は、全てのホワイトカラーの労働を代替できる」


2045年かぁ、僕は72歳だから、もうこの世には居ないかも(笑)
とは言え、そんなリアルに想像可能な30年後には、世の中のホワイトカラーの労働はAIに置き換えられる社会になることが予測されている訳です。

国もその対策を取り始めたという記事も出てます。こちら 研究者も「社会に及ぼすインパクトがあまりにも大きいから、国や企業はこれに備える必要がある」とはっきり述べてます。

あと30年後か、もう定年後だ、関係無いな

といま思ったあなた。そうあなたです。関係ない訳ないじゃないですか!

それは徐々に、確実にやってくる

ここで、インターネット黎明期の1995年を思い出してみましょう。
その時代のインターネット環境を覚えているのは、ほぼアラフォー以上の世代になるでしょうね。
 
社会人1年目の私は、初めてクレジットカードを使ってwindows95搭載ノートPCを40万円で買いました。震えました(笑)。夏冬ボーナス全部これでなくなったけど、いま思えば、この行動が今の自分につながる投資だったなと振り返ることが出来ます(^^)
 
んで、あの頃のインターネットは、ダイヤル回線でモデムと接続するから、ピーピョロローロロロロと音がしていたなーとか、そんでもって回線速度が56kbps!ムフフなサイトを見るのも時間がかかって仕方がなかったなー(笑)とかいう記憶。
 

それから20年で何が起きたか?
・通信速度が早くなり、
・通信回線が有線から無線となり、
・PCのスペックが飛躍的に進歩し、
・携帯電話がスマホに置きかわり、
・デジカメ、ビデオカメラ、カーナビ、ウォークマン、財布が全てスマホに収まり、
・PCさえもタブレットに置き換えられてしまい、
・ついにはIoT(Internet of Things)=すべてがインターネットにつながる社会、

それがもう目の前(洗濯機がネットとつながってどうするんだという話はさておき)

スマホでHD品質の動画を撮影して、街角からリアルタイムでYoutubeやUstreamで動画配信する、なんてことができるようになったわけですよ。

20年前に、今のような社会は「まったく」想像できなかったけど、はっきり言えるのは、突然ではなく少しずつ確実に変わっていった、ということは体験済み。
 
ということは、AIによるさまざまな社会の変化が、徐々に身の回りで起き始める、ということを予測しておかないといけないのです。

Google創業者のラリー・ペイジ曰く 「あなたが望むかは別として、必ず起こる未来」だと。

10年後になくなる職業

オックスフォード大学が2013年に発表したデータとして、様々な職業がコンピューターに変わられる確率が高いものとしてリストアップされていました。
 
いろんな記事が出ていたので覚えている方も多いでしょうが、その一部をリストアップすると・・・

銀行の融資担当
スポーツの審判
不動産ブローカー
レストランの案内係
保険の審査担当者
レジ係
ネイリスト
ホテルの受付係
データ入力作業員
苦情の処理/調査担当
簿記/会計/監査の事務員
等…
 
このリストはアメリカ版なので、講師曰く、日本版も作成しようという動きがあるとのことでした。アメリカの話か、と安心するのはまだ早いですよ。
 
既に将来のロードマップは見えているようで、今日の講演ではこのような近未来像が紹介されました。

・5年後には、「法律、会計/財務、医療」の分野では急速なAI化が進む。
・10年後には、監視業務、カウント、EXCELで売上をまとめる、といったルーティンはAIの得意分野なので確実になくなる。
・15年後には、人間対人間の高度な接客/サービスはなくならないが、(以下自粛)
・グーグルCEO「20年後、あなたが望もうが、望むまいが現在の仕事のほとんどが機械によって代行される。」

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10年後どころか5年後にはほぼ確実にAI化される分野が明確になっています。
どれもこれも手堅い職業なイメージですよねー。これが5年後に完全に人間がAIに取って代わられる、というより、単純な作業はなくなって高度な判断部分に特化していくといった仕事の質が変わっていくことから、変化が起こるようです。

人工知能社会で必要とされる人材とは?

では、人間のできることはなくなるのか、というと、

上記にもあげた人間対人間の高度なサービス(おもてなし、コンサルティング)
・クリエイティブな分野
・データ分析/予測に基づく判断これらは人間にしかできない仕事として確実に残るであろうと予測されています。

 
いまは、英語とプログラミングが必須スキルの鉄板だと言われていますが、例えば、10年後にはグーグル先生かアップル先生によって同時自動翻訳が実現しているかもしれない訳ですよ。

となると、単に英語ができるのではなく、プラスアルファでどんな付加価値が提供できるのか考えて、行動しておく必要があるといういうことでもあります。英語でコンサルティングができる、英語でクリエイティブができる、とか。
 
オフィスワーカーに至っては、事務処理がどんなに出来るかなんて全く意味がなくなる訳です。例えば、EXCELの集計がどんなに超絶早くてもAIには敵いません。間違っても知識を身につけようなんてしてはいけません。

知識はAIに任せておけばいい。しかも知識はやがて陳腐化しますからね。そんなことに血道をあげてあなたの労力を投入してはいけません。

しかし、光明はあります!
 
データを分析したり予測して、そこから「判断」することは人間にしかできないという光明です!
もうお分かりですね。さあ、このスキルこそ磨こうではありませんか!!!

あなたの仕事を10年後も必要とされる仕事にするために

そう考えると、備えるべきは、国や企業というより、私たち一人一人がどういうスキルを身につけていくか、ということになります。
 
このブログを読んでくださる読者の皆さんはオフィスワーカーの方が多いと思います。
事務作業で、「集計」処理の効率化を図ることも大切ですが、それではコンピューターに取って代わられるのは確実です。業務効率化によって「集計」処理は効率化し、そこで生まれた時間で、「判断」処理の能力を上げる取り組みを始めていきましょう。

あなたならでは「判断」により新たな付加価値をもたらす仕事こそ、これから10年後も必要とされる仕事なのです。
 
ここで本を読んで「判断」の知識を身につけようなんて考えてませんか?
その判断こそ命取りです。知識は陳腐化しますよー!
 
判断能力を磨くために必要なことは、日々の仕事の中で「判断」能力を磨くことが一番です。
判断とは、「事実」を元に、「気づき」とか「解釈」を通じて行う行動ですね。
つまり、ロジカル思考を身につけることです。
 
では、どうするか?
僕の答えは、2つあります。
 
1つ目は、ノートを変える
2つ目は、日々のPDCAを回していくことを習慣化する、です。
 
ノートをロジカル思考ができる方眼ノートに変えて考える仕組みを作り、
日々のPDCAを回していく中で、判断力を鍛えることができます。
 
どうして、方眼ノートなのか?
どうしたら、日々のPDCAを回せるようになるか?
そのヒントはこちらの記事にありますので、是非ともご覧ください!
 
 
PDCAを回す

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